日本の展示会には、中国・台湾・香港から多くのバイヤーが来場します。主催者の公表では、海外からの来場者のうち半分近くが中国語圏という展示会もあります。当日の通訳を手配するだけでなく、中国語の資料、来場者から聞く項目、展示会の後に中国語で連絡を続ける体制までを準備しておくと、出会いが商談につながります。
中国語圏の来場者はどれくらいいるか
| 展示会 | 海外からの来場者 | うち中国・台湾・香港 |
|---|---|---|
| JIMTOF 2024(工作機械) | 10,423人 | 5,301人以上(約51%) |
| FOOMA JAPAN 2025(食品機械) | 4,569人 | 2,140人(約47%) |
| TOKYO PACK 2024(包装) | 6,045人 | 2,193人(約36%) |
出典:各展示会の主催者が公表した開催報告。JIMTOF は中国と台湾の合計(香港の内訳は公表なし)。
準備しておくこと
| 時期 | やること |
|---|---|
| 会期の2〜3ヶ月前 | 中国語の資料を作る。中国本土向けは簡体字、台湾・香港向けは繁体字。来場者がスマートフォンで読める中国語のページと QR コードも用意する |
| 1ヶ月前 | 中国語で話せるスタッフを決める。製品の説明と、よく聞かれる質問への答えを共有する。来場者から聞く項目を決める |
| 会期中 | 決めた項目で聞き取り、名刺と連絡先(中国本土は WeChat)をその日のうちに整理する |
| 会期の後1ヶ月 | 中国語でお礼と聞き取りを続け、見込みのある相手を絞る |
通訳だけでは商談が続かない理由
- 展示会の後の連絡が日本語・英語になる。当日は通訳がいても、帰ってからのやり取りを中国語で続けられないと、相手の熱が冷めます。
- 連絡手段が違う。中国本土の来場者は WeChat、台湾は LINE、香港は WhatsApp を使うことが多く、メールだけでは返事が来にくいことがあります。
- 専門用語が通じない。日常会話の通訳では、製品の仕様や技術の話が深まりません。事前に製品の説明を受けた人が立つ必要があります。
展示会の後のフォローの進め方は「中国の展示会の後、来場者を WeChat で追いかける手順」にまとめています(国内の展示会でも同じ流れが使えます)。
よくあるご質問
当日の通訳だけ頼めますか。
手配はできますが、聞き取りを展示会の後のフォローにつなげるため、資料と会期後の連絡も含めた準備をおすすめします。
台湾・香港の来場者にも同じ資料でよいですか。
台湾・香港は繁体字です。中国本土向けの簡体字の資料とは別に用意します。
どの展示会に中国語圏の来場者が多いですか。
工作機械・食品機械・包装・半導体などの産業系の展示会で多い傾向があります。主催者の開催報告に国・地域別の来場者数が載っていることがあります。
出典
- JIMTOF 2024 Final Report jimtof.org
- FOOMA JAPAN 2025 開催報告 foomajapan.jp
- TOKYO PACK 2024 開催報告 tokyo-pack.eventos.tokyo
いずれも2026年10月9日に確認
