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中国での集客

Baidu広告(中国のリスティング広告)の始め方と費用|中国に会社がない日本企業が出稿するまで

公開 / 執筆:ChinaBox 編集部

Baidu広告は、中国の検索エンジン Baidu(百度)の検索結果に出す広告で、クリックされたときに費用がかかります。中国に会社がない日本の会社も、自社の名義で申し込めます。申し込みの窓口は、日本の正規取扱代理店と、中国の百度营销(Baidu の広告部門)の2つです。最初に入金する額は6,000元からで、日本円でも支払えます。

この記事では、Baidu広告の種類、申し込みの窓口、出稿までの流れ、審査で見られること、費用、配信を止めるときの注意をまとめます。

Baidu広告とは

Baidu広告(百度推广)とは、Baidu の検索結果や、Baidu が持つアプリ・提携サイトに出す広告です。日本で言うリスティング広告にあたるのが検索広告で、調べた言葉に合わせて検索結果の上や下に表示されます。

種類出る場所向いている場面
検索広告Baidu の検索結果製品や解決したいことを調べている相手に届ける。企業間取引ではここが中心
ディスプレイ広告Baidu のアプリや提携サイトの記事の間まだ調べていない相手に知ってもらう
動画広告Baidu の動画サービス使い方や見た目を動きで伝える

検索広告は、広告がクリックされたときに費用がかかる仕組みです。言葉ごとに1クリックの上限額を決め、1日の予算の範囲で配信します。

申し込みの窓口は2つ

Baidu広告のアカウントは、広告を出す会社の名義で開設する決まりです。代理店や制作会社の名義のアカウントで、別の会社の広告を出すことはできません。そのうえで、日本の会社が申し込む窓口は次の2つです。

日本の正規取扱代理店を通す中国の百度营销と直接契約する
案内しているところバイドゥ株式会社(Baidu の日本法人)百度营销(中国の Baidu の広告部門)
申し込み先国内6社・中国本土3社の正規取扱代理店百度时代网络技术(北京)有限公司
アカウントの名義広告を出す日本の会社広告を出す日本の会社
支払い代理店ごとに異なる人民元のほか、日本円・米ドルでも支払える

右の列は、2026年11月に百度营销の窓口に確認した内容。

ChinaBox では、お客様の名義で百度营销と契約・支払いをしていただき、アカウント開設の手続きと、広告の運用を代行します。お客様から管理画面の操作権限をいただいて、言葉の選定、広告文の作成、毎月の調整を行います。

直接契約でも、広告の料金は代理店に申し込む場合と変わりません。百度营销から ChinaBox に紹介料や手数料が支払われることもないため、ChinaBox の費用は運用代行の料金としてお客様に明示します。

出稿するまでの流れ

順番やること目安
1目的と、狙う言葉を決める(中国の買い手が実際に調べる言葉で)—
2受け皿のページを用意する(中国語のサイト。会社概要のページが必要)—
3掲載できるかの審査:会社名と、中国語のサイトの URL を出す日本の正規取扱代理店の場合、3〜5 を合わせて10〜14営業日
4書類を出す:会社の登記の書類などを出す
5契約してアカウントを開設する
6広告費を入金し、広告文と言葉を登録する登録した内容の審査に約2営業日
7配信を始め、問い合わせの数を見ながら言葉と上限額を調整する毎月

日数は、バイドゥ株式会社の案内による(2026年10月時点)。百度营销と直接契約する場合の日数は、業種や書類によって変わるため、申し込みのときに確認します。

中国語のサイトを作っている途中では、審査を受けられません。サイトができてから、開設までにおよそ2〜3週間を見ておきます。

審査で見られること

サイトの条件

  • 中国語のサイトであること。簡体字か繁体字のサイトだけが対象で、英語や日本語のサイトには広告を出せません。
  • 会社概要のページが独立してあること。「关于我们」「公司介绍」などの名前で、問い合わせのページとは別に必要です。
  • 会社概要に載せる情報。社名(中国語か英語)、所在地、電話番号(携帯の番号は不可)が必須です。代表者の名前や事業の内容なども、任意で載せられます。
  • 申し込む会社とサイトの持ち主が同じであること。審査に出す会社名は、契約する会社の名前とそろえます。

サーバーとICP

中国に会社がない日本の会社は、日本のサーバーに置いた中国語のサイトに広告を出せます。この場合、ICP备案(中国でサイトを公開するための届け出)は要りません。中国のサーバーにサイトを置く場合は、ICP备案が必要になります。

ただし、日本のサーバーのサイトは、中国から開くと表示が遅くなることがあります。広告をクリックした人が待たされると、広告費だけがかかります。出稿の前に「日本のサイトは中国から見られるのか」の内容を確かめます。

会社の書類

書類内容
サイトの画面の写しと、署名した書類すべての会社で必要。審査に出した URL と同じサイトだと分かるもの
登記事項証明書すべての会社で必要。発行から6ヶ月以内のもの。中国の窓口に出す場合は翻訳も用意する
業種ごとの許可証医薬品・医薬部外品・医療機関・医療器械・化粧品・金融は、それぞれの許可証や免許が必要になる場合がある

書類は、バイドゥ株式会社の案内による。細かい条件は窓口によって異なることがあるため、申し込みのときに確認します。

広告文にも決まりがあります。中国の広告法で使えない言葉があり、「官网」(公式サイト)のような言葉は、別に申請しないと使えません。

費用の内訳

最初の入金(6,000元)

新しく契約するときは、6,000元を入金します。日本の会社にも同じ条件が使えます。この中から、サービス料と認証料が差し引かれ、残りが広告費になります。新規契約の分として、クーポンも付きます。

内訳金額
入金する額6,000元
サービス料(差し引かれる)1,000元
認証料(差し引かれる)600元
広告費として使える残高4,400元
新規契約で付くクーポン1,600元分
広告に使える額の合計6,000元分

2026年11月に百度营销の窓口から受け取った料金表による。クーポンの使い道と期限は、申し込みのときに確認します。

日本円や米ドルで支払う場合は、百度营销に着金した日のレートで人民元に換算されます。換算した額が6,000元を下回ると開設できないため、少し多めに送ります。

ChinaBox の費用

費用内容金額
初期設定アカウント開設の手続き、言葉の選定、広告文の作成、計測の設定お見積り
月々の運用配信の確認、言葉と上限額の調整、日本語でのご報告お見積り(広告費が少ない月も、必要な作業に見合う最低額があります)
受け皿ページの制作簡体字のページがない場合別途お見積り
問い合わせ対応(Desk)中国語の問い合わせの受け付け・翻訳・取り次ぎ別途お見積り

予算は、月ごとではなく、入金した総額で管理されます。1日の上限は設定できますが、反映が遅れて上限を超えることがあるため、配信の結果を見て確かめます。1クリックの金額は、言葉と業種によって大きく変わります。配信を始める前に、狙う言葉の候補と、月の予算の目安をお出しします。

配信を止めるときの注意

配信は途中で止められます。ただし、広告費を使わない状態が90日続くと、アカウントが無効になります。再開するには6,000元の入金が必要で、残高が残っていても同じです。この6,000元は手数料ではなく、残高に加わって広告費として使えます。

展示会の前後だけ出すなど、配信の時期が空くときは、90日を超えないように予定を組むか、再開の入金を予算に入れておきます。

契約の期間は通常1年で、同じアカウントを使い続ける場合は、結び直す必要はありません。

つまずきやすいこと

  • 名義の不一致。審査に出す会社名・サイトの持ち主・契約する会社の名前がそろっていないと、審査に通りません。
  • 会社概要のページがない。問い合わせのページしかないサイトは、会社概要があるとは見なされないことがあります。
  • 受け皿のページが中国で開けない。広告をクリックしても表示が遅い、崩れる、フォームが動かない、という状態では広告費だけがかかります。
  • 直訳の言葉で出稿する。日本語を直訳した言葉は、中国の買い手が調べていないことがあります。
  • 問い合わせに中国語で返せない。広告で問い合わせが来ても、中国語ですぐに返せなければ商談になりません。中国の買い手は WeChat でのやり取りを求めることが多く、返信が遅いと他社に流れます。
  • 問い合わせの数を数えていない。クリック数だけを見ていると、どの言葉が商談につながったかが分かりません。Baidu の計測ツール(百度统计)のタグをサイトに入れ、配信の前に問い合わせを数えられるようにしておきます。

問い合わせへの応対まで任せたい場合は、ChinaBox Desk をご覧ください。

Baidu SEO との使い分け

Baidu 広告Baidu SEO
効果が出るまで数日〜数週間数ヶ月
費用のかかり方クリックされるたびに広告費がかかるサイトの改善と記事の配信にかかる
止めたとき表示されなくなる。90日を超えると再開に入金が必要積み上げた分は残る
向いている場面展示会の前後、新製品の発売など、時期が決まっているとき長く検索され続ける言葉を取りたいとき

SEO の進め方は「中国SEO対策(Baidu SEO)の進め方」にまとめています。

よくあるご質問

中国に会社がなくても、Baidu広告を出せますか。

出せます。日本の会社の名義でアカウントを開設できます。日本のサーバーに置いた中国語のサイトに広告を出す場合、ICP备案は要りません。

日本語や英語のサイトに、Baidu広告を出せますか。

出せません。広告の対象になるのは、簡体字か繁体字の中国語のサイトだけです。会社概要のページも中国語のサイトの中に必要です。

最初にいくら必要ですか。日本円で払えますか。

新規契約では6,000元を入金し、サービス料と認証料を除いた残高に新規契約のクーポンを足して、6,000元分を広告に使えます。日本円や米ドルでも支払えますが、着金した日のレートで換算されるため、6,000元を下回らないよう少し多めに送ります。

配信を止めると、どうなりますか。

止めることはできますが、広告費を使わない状態が90日続くとアカウントが無効になり、再開には6,000元の入金が必要です。入金した分は広告費として使えます。

出典

  • バイドゥ株式会社「百度(バイドゥ)のインターネット広告」 baidu.jp
  • バイドゥ株式会社「アカウントの開設」 baidu.jp
  • バイドゥ株式会社「よくあるご質問」 baidu.jp
  • 百度营销の窓口への確認(料金表・契約先・支払い・ICP・配信停止の扱い)

いずれも2026年11月4日に確認

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