WeChat 公式アカウント(中国名:微信公众号)は、企業が WeChat の中で記事やお知らせを発信するためのアカウントです。中国に法人がない日本の会社でも、海外の会社として開設できます。ただし、海外の会社が開設できるのは「サービスアカウント(服务号)」だけで、認証の審査には1回99米ドルがかかります。
この記事では、公式アカウントの種類、日本の会社が開設するときの条件と費用、WeCom との使い分けをまとめます。
公式アカウントの種類
| サービスアカウント(服务号) | サブスクリプションアカウント(订阅号) ※2024年11月に「公众号」へ名称変更 | |
|---|---|---|
| 向いている使い方 | 企業の窓口・サービスの提供 | 記事を頻繁に配信するメディア |
| 配信(群发通知)の回数 | 月4回まで | 1日1回まで |
| 海外の会社の開設 | 可(1社1アカウント) | 不可(中国本土の法人が必要) |
中国に法人がない日本の会社は、サービスアカウントで始めることになります。通知付きの配信は月4回までですが、製品やイベントのお知らせ、展示会の案内など、企業の情報発信には十分な回数です。
日本の会社が開設するときの条件と費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開設できる種類 | サービスアカウントのみ |
| 主な書類 | 登記簿謄本など会社の登記を証明するもの、申請書、管理者の情報 |
| 認証の審査料 | 1回の審査ごとに99米ドル(約1.6万円)。審査の結果にかかわらず返金されない。支払いは WeChat Pay かクレジットカード |
| 審査の期間 | 書類がそろってから7〜15営業日 |
| 中国のユーザーからの見え方 | 中国本土の WeChat ユーザーも検索・フォローできる |
円換算は1米ドル=158円(2026年10月9日時点)で計算した概算です。
中国に法人がある場合は、中国の法人の名義でサブスクリプションアカウントを開設することもできます。どちらの名義にするかで、必要な書類や審査が変わります。
公式アカウントと WeCom の使い分け
| WeChat 公式アカウント | WeCom(企業微信) | |
|---|---|---|
| 役割 | 記事・お知らせを、フォローした人に配信する(1対多) | 顧客と個別にやり取りする(1対1・グループ) |
| 向いている使い方 | 見つけてもらう入口、継続的な情報発信 | 問い合わせ対応、展示会で会った相手のフォロー |
多くの会社は両方を作り、公式アカウントの記事を読んだ人を、WeCom の窓口へつなぎます。WeCom については「WeCom(企業微信)とは」にまとめています。
開設した後に必要なこと
- 記事を出し続ける。開設しただけではフォロワーは増えません。展示会・新製品・事例など、月に数本の記事を中国語で出します。
- 認証を毎年更新する。微信認証は1年ごとに更新の審査(年審)があります。更新しないと認証済みの表示が外れます。
- 中国語で返信する。メッセージや記事へのコメントに、中国語で返す体制が要ります。
よくあるご質問
中国に会社がなくても、WeChat 公式アカウントを開設できますか。
できます。海外の会社として、サービスアカウントを開設できます。サブスクリプションアカウントは中国本土の法人が必要です。
開設にいくらかかりますか。
海外の会社の場合、認証の審査料は1回99米ドルで、審査の結果にかかわらず返金されません。認証は1年ごとに更新の審査があります。
公式アカウントと WeCom は、どちらを先に作るべきですか。
中国からの問い合わせを受けたいなら WeCom が先です。継続的に情報を発信して見つけてもらいたいなら、公式アカウントも作ります。
出典
- 腾讯客服「境外主体服务号注册流程」 kf.qq.com
- 腾讯客服「境外主体账号认证问题汇总」 kf.qq.com
- 腾讯客服「公众号/服务号的群发规则」 kf.qq.com
- 腾讯客服「公众号微信认证/年审费用是多少?」 kf.qq.com
いずれも2026年10月9日に確認
