中国の動向と表現方法の関連性について
2022年03月30日(公開日2022年03月28日)
こんにちは。中国語ホームページ制作と中国向けマーケティングサポートのチャイナボックスです。
今回は中国語ホームページ制作する際や中国向けマーケティングを行う際に、内容の選定に役立ちそうな騒動をご紹介します。
中国人外交官のSNS
先日、日本の福島の原子力発電所が放射能に汚染された水を海に放出するとした件について、葛飾北斎の絵をモデルに本件を皮肉した風刺画が出回りました。
中国の外務報道官である趙立堅氏はこのイラストをTwitterでツイートし、関係諸国から様々な反応がありました。
これに対し、中国外務省の定例記者会見で日本人記者はツイートを削除してもらえないかと質問しました。最も強気な姿勢をとることで有名な趙立堅外務報道官は定例記者会見で以下のように述べました。
「葛飾北斎氏の絵は中国でも一定の知名度があり、中国国民も日本文化について相応の理解をしています。このイラストは中国の日本政府の対応に対する懸念と不満を反映しています。(中略)お気づきかもしれませんが、当該ツイートはトップに固定しました(※定例記者会見映像より中国語から翻訳)」。
実際、Twitterにはしばらくの間このイラストがトップに固定されることとなりました。
今回だけでなく、過去にもオーストラリアがアフガニスタンに行った疑惑のある行為について表現した風刺画をTwitterのトップに固定し、オーストラリアからの取り下げの要求にも応じなかったことが話題となりました。
中国の外交官のWeiboやTwitterをチェックすると、中国政府がどのような考えを持っているのか垣間見えて面白いですね。
中国語のホームページを制作する際や、中国向けのマーケティングを行う時も、どのようなことがよしとされていないか参考にすることもできます。
中国で誤解を生む表現
日本の「卍」がドイツではあらぬ方向に誤解されてしまうように、中国にも日本では何気なく使っているモチーフや表現方法が文化的・政治的な誤解を生んでしまうことがあります。
例えば、日本国内で見かける「旭日旗(日の丸から放射上に赤い線が入っているもの)」も中国国内ではタブーとされています。
これは戦時中、日本軍が使用していたために日本軍のものだというイメージが強烈になり、旭日旗を使用すると日本軍がしたことを肯定したようにも捉えられてしまうためだと考えられます。
昔から「ハレ」のイメージから日本国内では頻繁に使用され、近年では日本の若年層のファッションにも取り入れられている旭日旗ですが、「日本らしさを強調したい!」と中国向けホームページなどに取り入れてしまうと大変な誤解を受けてしまう可能性があります。
中国語ホームページ制作のチャイナボックスの対応
チャイナボックスでは、中国語ホームページを制作する際やマーケティングに使用する文言が中国で問題になってしまう可能性がないか、現地の中国人スタッフと中国に詳しい日本人スタッフでチェックさせていただきます。
もし気になっていることや心配なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
次回のチャイナボックスブログでも中国語ホームページ制作や中国向けマーケティングに役立つ情報をお届けします。お楽しみに!